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感覚遮断

感覚遮断:“何もしない”ことで創造力を高める方法

ずっとやかんを買いそびれていたのだが、CMを見て即注文。大学時代にひとり暮らしだった友人の多くが要らなかったものはポットだったと言っていたものの、お湯はたまにあると便利だし、なべで沸かすのは面倒だし…と考えていたところにコレが出た。公式ではカップ一杯70秒とのこと。多めに入れてもかかる時間は比例するほど延びないような気がするな。便利便利。


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さっき夕食時に何気なくテレビをつけておいたら、「ベストハウス1・2・3」をやっていた。その中で茂木健一郎氏が画家を紹介していたのだが、ヘンリー・ターガーという画家(作家)は、孤独に一人アパートに閉じこもって創作活動をしていたという。そして、こうやって外部からの刺激を遮断する(感覚遮断)と、脳は刺激を欲するため、自ら刺激を生み出そうとし、新たな発想が生まれることがあるのだとか。で、ヘンリー・ターガーがまさにそうだったのでは、というわけだ。

これは個人的にも何となくだが経験があるのでとても納得。私はギターとか作曲とかをすることがあるのだけど、ものすごく難産なタイプで、完成したと言えるものは、年に数曲(一ケタ前半)くらいしか作っていない。で、一番作っていたのは大学~大学院の頃で、期限さえ守れば比較的時間の自由は利いたので、一気に課題を片付けるなどしてまとまった時間をつくって、しかもいきなりつくりはじめるのではなくて、しばらくの間(1週間とか半月とか…)ほとんど何もしないで過ごす。「うらやましい生活だなぁ」と言われるかも知れないが、部屋からもほとんど出ないので、本や雑誌などあるもので過ごすのは数日で飽きてしまう。そうなると、あとの時間は結構苦痛になってくるのだけど、それでも新しいことは特に何もしない。音楽も悪い意味で影響されるので、逆に極力聴かない。

そんなことを比較的長い時間続けていると、いろんなしがらみ(学校なり友人なり世間なり何なり)が頭から離れていく一方、かわりに入ってくる刺激もないので、自然と意識が外向きから内向きに変わってくる。そのうち色々思い出したり、今の状況に嫌気がさしたり、とにかく頭の中に意識が向くようになる。それに我慢し切れなくなってきたときに、ようやく曲が出てきやすい状態になってきたりしていた。多作な人はホント、作ってる時どういう意識なのか、そんなにうまく切り替えられるのか、羨ましかったり謎だったりだ。とにかくそんなことをしてなんとか続けてきたので、刺激を断つ「感覚遮断」という概念との共通点にはっとしたワケだ。

まあ確かに、現代は外向きの意識になりがちだ。気分なんてそんなにさっと切り替わるものではないから、毎日仕事なり人付き合いなりしていると、継続的に意識が外向きの状態になってしまって、意外と自分自身に意識を向けたり、没頭することが難しくなってくる。
どこかで「日本人はオープンソースに貢献しない傾向がある」という記事があり、その一因としてやはり「時間がない」というのがあったが、日本だけかどうかはともかく、「何もしない時間」を積極的に作り出せるような余裕がある人というのはほとんどいないだろう(どうも日本は忙しくするのを美徳とする向きがないだろうか?)。最近、自分自身について(仕事や将来など、社会的側面は除く)考えた事はありますか?

どこか他の機会でも、「芸術は暇(時間)がないとできない」というのがあった。金もあったかもしれないが、それは芸術に没頭するためのという意味で、潤沢なという意味ではない。忙しいにも関わらず、ガンガン作っているような人は、

  • それだけのバイタリティ(盲目的にそれに邁進できるほどの集中力)がある
  • 社会にいてもなお、自分自身に意識が向けられるほど強い自己を持っている
  • そもそも自分に起因しない全然別のものを、活動の原動力にしている
  • 気分の切り替えが上手い
  • 一見「芸術っぽい」作品を、あくまで技術で「作品」を作っている

…といったところではないかと思う。個人的には切り替えが上手いワケでも、瞬間的なバイタリティが高いワケでもないので、上のような面倒くさいことをしないと発想が出てこないのです。逆も然りで、さすがにここまでやると、曲作りが終わって日常に戻る際に、久々に人と会ったりしたらやっぱり社会性が薄れていたりして冷や汗モノだったり、ということもあるが。

まあ、今のままだと普通に生活するだけでも結構いっぱいいっぱいだな。知人が「40でリタイアする」予定で生きてきて、そろそろその歳になるのだが、目処が立ったのかどうかはまったく知らないが、少し遅れるけど次は45くらいでのリタイアを目指して、そこから後は音楽に集中したいらしい。

とにかく、毎日忙しいとか遊びたいという人なら、せめて一日だけでも「何もしない日」を作ってみると案外発見があるかも知れない。

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