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単純なカテゴライズで消費者が囲えなくなってきた

ばかばかしい言葉だと思うけど、高級車とか大型テレビだとか、「見栄消費」とやらをしない男を「草食男子」というらしい。実際、景気が冷え込んでんだから、草食もクソもそれが現在の標準的な消費者像なハズなのに、なぜそれを特殊例みたいにカテゴライズしてんの?

こういうカテゴライズもそうだし、自動車産業とかもそうなんだけど、基準が平常時じゃなくてバブル期なんだよね。「前は3年で乗り換えてたのに、今は何で売れないんだ~」って、不景気の分をさっぴいても、通常の景気なら5年以上は乗るだろ、と。3年で乗り換えてた時代が売れすぎてただけだ。
草食系とやらもそうですよ。趣味やなんかに回しても、まだ身の丈に合わない車とか高級品に回す金があった時代が「特別もうかってた」だけであり、そんな消費形態が異常だし無計画だったんだと何故思わないんだ?

市場分析はマーケティングの定石ですが、趣味・娯楽の傾向は時代によって変わるし、特に時代が進むにつれて多様化し細分化されていくので、ずっと同じような層でセグメンテーションしていては思惑通りに売れるワケがない。おそらく経済が回復しても、自動車や高級品や耐久消費財が最盛期のように売れることはまずないと思う。例え市場のマネーサプライが同じであったとしても。消費の仕方が多様化している分、それぞれ使う分野が違う。

そういった状況だから、ただでさえ不景気下で、従来の手法ではモノが思うように売れない。そこで無理矢理カテゴリにあてはめて、ブームを作ったりしてるような感じがするんですよね。でも実際は、本来異なる性質のものを、出来るだけ狭いセグメントに押し込めて、あたかもパイが大量にあるかのように見せかけてるだけで、実際のセグメントはもっと細分化されている。だからカテゴライズや用語でブームを作って、そのセグメントに訴求力あるものを売る、という手法もイマイチうまくいかなくなっている

やっぱり大量生産→売れた→拡大→より大量…を繰り返してきたところは、いったん市場が縮小するとリストラしかないわけで、構造的限界が思い切り裏目に出たのがこの不景気だと思うんだけどなぁ。まあ、車やテレビが生活必需品でない、という認識が広まったことは大きいと思う。

個人的に注目してんのは、ハンドメイドとかオートクチュールとか、そこまでいかなくても(iPodのレーザー刻印みたいに)一点モノとしての価値を感じさせるものかな、と。シリアルナンバー商法のもうちょっとオリジナリティがある版ですね。パイの奪い合いも起こりにくいし、過剰供給に陥ることもない。また、不況下は同じものをより長く使う性質上、思い入れの強いものの方が訴求力は高いように思います。まあ、そういうのを実際に製品化すんのが難しいんだけど、少なくともそれが出来るのは、大量消費をしていたこれまでの経済界のトップではないように思う。

右にならえの大量消費がストップしたのをきっかけに、画一的なブームとか消費に振り回される必要ないんじゃない?というのに気づいた人が増えてきたというのもあるかも知れませんねえ。

新聞?生ゴミ捨てるのに便利ですけど取ってません

会社で日経MJがたまにまわってくるのだが。

一面から、家具のパーツ製造をコストの低い海外に移した話、ページをめくると100均価格破壊PBの話が続き、読む気が無くなった。どれも裏を返せば何らかのリストラじゃねーか。好況時でさえ、産業空洞化とかPBとか価格破壊とか、元々暗部がデカすぎる話ばっかりなんだけど、そんなネタしかないのか?
「不況下なのに売れてる」とかなら読みたいけど、人件費から原材料費まで軒並み下がってるこのご時世に「値段下げました」はマーケティングなのか?デフレなんだから当たり前だろうがボケ、と言いたい。

現実問題として、個々の企業はまあ仕方ない。が、ただでさえデフレスパイラルなのに、よりによって経済紙(誌)の会社が、最悪の状態でさらに地盤に穴あけるような例を紹介してんじゃねぇ、と思う。ハイじゃあ景気回復したら価格戻せるんですか、と。空洞化させた国内産業を再活性化できるんですか、と。そういうのが出来ないのに給料あげられるんですか、と。んなもんばっかり取り上げてるから余計に景気回復どころか悪化が加速してんじゃないの、と思う。

テレビも「100年に1度の不況」とか散々ほざいた挙げ句、後になって「マスコミが煽りすぎで余計に消費が冷え込む」などと恥ずかしいマッチポンプを繰り広げてたワケですが(いつものこと)、いつまで経ってもFUDやってるよね。そらCM出稿も激減するわ。さんざ不安煽られた後に自社商品のCM流されたって、売れるワケ無いじゃん。

そういうの見てると、業界マイナー紙(○○が開発されたとか)の方が面白いし、マクロ経済見てるほうがよっぽどマシですな。後はネットニュース。ってもニュースソースは新聞社とかですが、まず複数紙がソースなので読み比べ出来る、国内メディアだけじゃないからスポンサードの関係で国内紙やテレビじゃまともに取り上げないニュースも見られる。製造業派遣解禁とか、ネットでは法案通過時点で大騒ぎになってたのに、ここまで大規模なリストラがあるまではさっぱりニュースにならんかったワケでね…。

個人的には、そういう総合ニュースサイト(Yahoo!ニュースとかMSNとかなんとか)と業界メディア、あと興味あるジャンルをブックマークなり、RSSリーダなりに登録しとけば、新聞より大量の情報を見出し読みできるのでオススメですよ、と。RSSは使わない人はさっぱりかもしれませんが、携帯用とかのリーダーも出てるので是非一度使ってみてはどうかと。
※RSS提供してないサイトをスクレイピングしてRSS配信してる人もいますね…時々

投資活動は、ただ労働者でいるのとは視点が変わる

久しぶりに投資という行為をした。

やはり、机上でオンライントレード(デイトレはそもそも嫌いだ※)をしているだけとは感覚が違う。顔や哲学の見える、直の契約

※ちなみに僕がデイトレードが嫌いな理由は、以前自民の町村がデイトレーダーの馬鹿呼ばわり発言で言ったような、経営権云々という話ではない。そんなもん元々仕組みがそうなっているワケだから当然そういう使われ方をするに決まっているし、もしそれに思い当たらなかったのなら、彼は少しでも小遣いを稼ぎたいという意思が当然のようにある庶民の台所事情を知らないとしか言いようがない。もっと言えば、そういう取引形態を許可してんのは政府与党のあんたらだろーがよ、という話になる。個人的にデイトレが嫌いな理由は、単に市場がつまらない情報やあほらしい風説で簡単に乱高下するからだ。

で。やはり経営計画とか聞いて投資すると、自然と従業員でなく、投資家の立場でモノを考えているワケですよ。それからすれば、何で株主総会であそこまで喧々囂々と荒れるのかもよく分かる。

普段ニュースで金持ちが株主総会で怒号をあげているのを見ると、どうしても「あーそんなに金欲しいのかなー」とか思ってしまいがちだが、コレ結構ヤバイ。勿論実際に投資する際は、もっと大局的に見るワケだけども、しかし「うわ、こんなの雇ってるの分かったら絶対投資しねーよ、俺だったら」とか思ってしまう。そして、総会で怒鳴りたくなる気持ちがもの凄く分かる。まあ、上場企業になってくるとまたスタンスが違ってくるんだろうけども。

余談だけれども、「お客様は神様」なんてのを経営の現場で真に受けて偉そうにしゃべる輩がいるが、そんなことを言ってるのは日本くらいのもんだ。フツーの国ではサービスにランクのようなものがあって、値段以上のサービスを要求するなら他へ行け、といったスタンスが多い。これは別に三波春夫が悪いんじゃない。芸能と経営をごちゃまぜにした人間と、真に受けた人間が悪い。お蔭で、支払われた金銭以上のサービスを提供してでもイイ顔をしよう(そして従業員がそれをおわされる)とか、安い金しか払わずに料金以上のサービスを受けようとする厚顔無恥な人間とか、そういうのが増えてしまった。クレーマーとかね。(最近は欧米でもそういう考えのないやつが増えたみたいだけど。日本はそういう考えが元々ない代わりに、思いやりとか恥の概念とかがなくなってきたんだろうねぇ)

ところが、結構自分の会社へのクレーマーに辟易しているクセに、ヨソでは態度が逆転していたり、自分(の、企業)側が客のときはある程度強気に出る(価格交渉とかではない。単に扱いとして)のを目の当たりにするケースは少なくない。いや、どこにでもあるのだと思うし、人って割と自然にそうなってしまう面は否定できないのだと思う。だから、改めてそれに気づいたときはヤバイ、と思ったワケだ。

じゃあ、投資家に対してはどうなんだろうか?そもそも、日本の株式会社の従業員は、投資家や株主に対して感謝したりとか、頑張りますとか、そういう概念が希薄なのかなーとも思う。別に欧米贔屓ではないけれど、将来の夢が「野球選手」「ケーキやさん」という年齢を過ぎた頃、欧米は圧倒的に「実業家」が増えてくるのに、日本人は何となーく会社に勤めるだろうなというレールを見ちゃったり、一般人は経営者投資家なんて関係ねえよ、というのが現実としてあるのだと思う。
投資家無しでは給料も出ないしそもそも会社は成立しないのに、たとえば株式会社に勤めていても自社株に興味を持たない人間がたくさんいるような、なんというか投資家に対する意識のようなものが不在な状況では、投資家もイマイチ投資したいという気にならないのだろうなぁというのも分かる。

余談が長いな。
あと、最近ひとつ感じはじめたことがなんとなく確信に変わりつつある。
経済に興味のない人間は、例えある程度までの経営者にはなれても、大成はまずできない。そして、そういう浅ましい経営者ばっかり増えてるんだよなぁ。なんなんだろ。経営は手段であって目的じゃないんだよ。

成功経験に依存しすぎると「新しいモノ」は作れない

最近どういうモノがウケるんだろう?という市場調査的な意味も込めてApp Storeを覗いたら、Zen Bound(※iTunesが開きます)というゲームが人気のようだ。

既存のスキームを超えたものなので、ジャンルとかどういうゲームだ、というのを言葉で表すのは難しいし、自分も実際にやってみるまではレビューを読んでもよくわからなかった。SSもたくさん紹介しておられるので、未購入の方は「AppBank:Zen Bound:待ちわびた、木を縛るiPhone緊縛プレイ。Ghost Monkeyの音楽で時間が消える。136」を参考にされると購入の参考になりやすいかな?とご紹介してみる。

評価も多くて高いので迷わず買ってみたが、やはりこれだけの市場の中で世界中に支持されるモノは、やはり「ゲームってこうでなくては」というようなジャンルとか、そういった前提となるセオリーを壊してるからこそ≒代わりになるものが他にない、創造性の高いジャンルだからこそ成功したのだろうなぁ、とつくづく思わされた。

余談ですが、ウチの会社は朝礼があるのですが、丁度当番だったので、このアプリの例を紹介して「セオリーも大事だが、その枠にとらわれないことも大事だ」というような事を言ったんですけどね。終了直後、「セオリーを踏襲した上で、その上でやらなきゃダメだよね」とマネジメントクラス二人が言ってるのが聞こえた。

下っ端の俺が思うのもなんだけど、そこが“一線”なんじゃないのかよ、と。

セオリー、定石というのは、成功経験の蓄積によって出来たものだ。だから普通はセオリーを踏襲するのが当然だ。しかし、IT業界は変わりのものがいくらでもある。成功するには、他にないオリジナリティがないと難しくなってきている。参入障壁は低いが、その分競合するものも多いからだ。

特に新規コンテンツ企画といったものは、既存のスキームに縛られた時点でアウトだ。そんなものはたぶん競合他社も作ってるだろう。ヒット作のせいで、続編でそこから抜け出せずに失敗する映画やゲームのよくあるパターンと同じだ。また、自分が成功してなくても、他人の成功談を本やなんかで読んで、それを盲信してしまう人も同様。

経済ニュースを斜め読みでもしてれば誰でも分かることだが、「ニーズ」は粗方汲み尽くされて、新しいこと・誰もやったことないことを、顧客ニーズから引っ張る以前にこちらから新しい価値として提案しよう、というタームに入っている。セオリーにとらわれた時点で終わりだ。
本当に創造力の高い人は大抵、まず作りたいもの、やりたいことをとりあえず考えてしまってから、それは可能か・やってもいいことか・穴はないか、などといった、要は現実問題を考える。一般人の我々には難しいことだが、それを知りつつも尚、最初に制限という枠組みを設けた上で、そのサンドボックスに自ら入り込んでしまった時点で、「安全だけど、最初に作った砂場のサイズを越えるもの」は絶対に作れない。より矮小なものしか作れない。実現は難しくとも、学ぶことは出来るハズだ。

セオリー通りの企業がGoogleになりえたか?むしろGoogleがセオリーをつくったではないか。Appleもそうだし、Twitterはじめ、これまでになかったものを作り出した者はみんな「自分がセオリーを作り出してきた」

上に書いたように、Webコンテンツ業界という競合の激しい業種にいる時点で、もう「ウチはもっと穏便にやります」は通用しない。否応なく世界中との競争に巻き込まれる。だからこそスピード感と創造力の双方が欠かせないのではないのか。

まあ、後輩が間違ってると思うなら、面と向かって「それは違う」と言えない時点でまずマネジメントとして失格だね。マネジメントしてないんだから。
また、チャレンジャブルな企画提案を同氏に持ちかけたら「そんな甘いことは無理」と言っていた割に、更に上の上司を通して話してもらった途端、肯定に変わった。何をマネジメントしてるんですか?
本当に有能だと思う上司は、きちんと「下の子と話してるけど、やっぱり下も細かいところをちゃんと見てるんだなと思う」と言ってますね。下の我々からも学ぶところがある、と言われたほうが、遥かにその人の下で働きたいと思いませんか?

自分が正しいかどうかは分かりませんけどね。しかし、少なくとも自分の考えは「絶対間違う」ことを前提としているので、常に自己批判しながらやっていくしかないな、といったところでしょうか。

Seagate製HDDのファームウェア不具合と対応

どうなってんだ。

シーゲイトと言ったら、Maxtorとバリバリ競争してた頃から使ってますよ。つい先日Barracuda ES.2買ったから調べたら、見事に(モデル的には)該当してるワケでしてね…。

まあ個人的なコトはアタリが悪すぎた(それにしても、だが)としても、今回のシーゲイトの対応は如何なもんかと思います。

  • 各国語版サイトがあるのに表示してるのは英語だけ。しかも日本語サイトにはニュースすらない
  • 少なくない機種で、ファームウェアが必要な場合はメールしろ、とある
  • 対象製品チェックページが削除されたり、公開中止になったり、まだ未提供だったりドタバタ
  • Seagateが公開しているファームチェックツールがお粗末(ソフトウェアRAIDシステムでさえ正常認識しないが…ES.2の売りのひとつはRAIDボリュームの同時ファーム更新じゃなかったっけ?)

こちらのWikiによると、同ポートナンバーとやらのモデルで「特に目立った不具合はない」と言われているものの、それで安心出来るわけないわな。というか、こんなに公開停止やらメールしろやら、多言語で情報が公開できていないような状態で、送られてきたファームが果たして大丈夫なのか、また公開停止になったりしないのかと不安になるのは当然。ほとぼりがさめるまで、SeagateのHDDは避けたほうが無難だな。

今回痛いのは、モデルが幅広いとかシェアの大きさが仇になったというのもあるが、そもそもニアラインストレージモデルのES.2とか、信頼性が求められるような製品まで該当しているところ。すでに「ウチ今回のモデルのHDD使ってるから、データ念のためバックアップしといて!」つってるASPもありますし。まあ親切とも言えますが、こんな不具合で起きた障害まで自分のせいにされてはたまらないというのもあるでしょうが…。

追記:以下は株式会社データ復旧センターのご厚意で、Seagateは無関係でした。訂正してお詫びします。

で、Seagateの対応がまたアレですよ。
CNET Japan:【Seagate不具合HDD利用ユーザーに向けて、オンラインストレージを無料開放】

って、そもそも今からそんな聞いたことないサービス使うか、と思ったら…5GB?を、1ヶ月間無料?…ええと。どこのユーザーでも無料で使えるオンラインストレージで数GB単位の時代ですよ。不具合製品に当たったユーザーに限定されてるのに、5GBってさぁ…iPodの音楽だけでも一部しか入らないんだが。
これだけしか提供できないならやらない方が良かったんじゃないか、と思ってしまう。ネットワークで転送してまた戻す手間とか色々考えたら、適当にUSBメモリでも買ってくるユーザーのほうが多いと思うけど。

不具合のニュースだけ聞いたときは、「あーやっちゃったか…」と思った。ミスが許されない分野と言われるものは多いけど、それでも確実にミスの可能性はある。でも、その後の対応が最悪だ。個人的にもニュースを聞いた時点では次は大丈夫だろうと思っていたけど、色んなところを見たら買う気が失せた。次からは日立HGSTあたりにするか…。

不具合対応が誠実・迅速だったために、却ってブランドイメージが上がった、なんて話はよく聞くんだけど、いざとなったらこんな大手でも出来ないもんなのかねぇ、と。俺ですか?いつもガクブルだけどやるしかしょうがないって感じでやってます。ちゃんと肝には銘じるけどね~。

まじめにVAIO type Pの魅力と欠点を考える

さて、前回でバカ写真&映像(公式がほとんどだが)を紹介してみたけど、実際問題Rollyといい、Walkman Aといい(石鹸箱と呼ばれたり、SONYが『半年でiPodを追い抜く』と言ったが全然売れなかったり、付属のConnect Playerがバグだらけで転送に何十時間も掛かって、結局なかったことにされ、現在ではSonic Stageに戻ったりなど、Walkmanシリーズとしてはある意味黒歴史的なモデル)、最近のSONYは迷走が酷すぎる

企画力や開発力や宣伝力が落ちただけなら消えていくだけだが、(SONY本体だけでなくグループ企業なども含めだが)金属片が混入しており、爆発の可能性があるバッテリーを大量に供給して回収騒ぎになったり、PSPで明らかな不具合を「一番良いもの」「仕様」として、クレームを言う消費者のほうがおかしいとでもいうような旨の発言をしたり、電気製品にハンダボールが大量に見られたり(まともな品質管理をしているところであれば、出荷前にはじかれる)、CDにRootkitを故意に仕込んだり、もう犯罪やモラル崩壊の域に達している。
もうSONYのブランド力は低下する一方。PS3も売れば売るほど赤字で出して、Blu-rayもなんとかHD DVDを抑えたものの、DVDで十分という人もまだ多く、必要とされなくはないだろうが、利益でいえば勝者のいない戦いになるんじゃないかと思う。

…ってなんか前置きが長くなったが、閑話休題。

前回VAIO type Pの宣伝でコレはないんじゃね?というもので大いに笑わせてもらったけど、実際問題需要はどうなんだろうか

UMPC(Ultra Mobile PC)は出た当初、あまり売れなかった。ノートPCより小さいが、画面やキーボードが小さくてスペックも低いのに、値段はどうしても高くなる。それだったら小型ノートでいい、というワケだ。PDAも然り(これからスマートフォン市場では若干状況が変わってきそうだが…)。結局、ノートPCかデスクトップPCかになってしまって、その間の市場を狙おうとしてきたものはほとんどコケてきた

その中で、EeePCが「小さいけど安くて、性能も用途や値段を考えれば十分」というものを出してきたから、「モバイルがほしいけど、普通のノートは高いし、モバイル専用OSじゃなくWindows XPとかがいいし…」という人たちにバカ売れした。

これまでは難しかっただろうが、Vistaの不評でWindows 7までつなぎたいMicrosoftも、XPを解像度やプラットフォームを限定する代わりに安く提供するという手に出たり、メモリの値下がり、Atomプラットフォームの出現など、様々な要因によって可能となったワケだ。「多少妥協しても、安いノートPCがほしい」という人はたくさんいて、そこにヒットしたわけだ。

VAIO type Pはどうだろう

ITmediaで最初見たときは、確か「ULCPCではXPの制限により、性能や解像度など、他社と差別できる要素が少なかったが、VAIO type Pでは値段がULCPCより高くなるが、敢えてこれらの制限を破ることでスペックやプラットフォームに縛られない小型機を出すことによって云々…」とあった。他の製品は確かに「あとちょっと…」と思うところがあるが、制限があるために、ULCPCであるためにはそこを超えることができない。そういう意味では、他の商品と差別化してきたのは良いと思う。ULCPCもいろんな会社がパイを奪い合っているし、違う市場を開拓しようという判断は悪くない。

確かに、大きさやデザインも悪くないと思うが、これじゃ(ULCPCではない、失敗したほうの)UMPCと変わんないじゃん、と思うのは自分だけだろうか。制限版XPマシンのスペックじゃ足りなかったから…という人には売れるかもしれないが、この大きさでそこまでのスペックが要求されるだろうか…?出先でほしいと思うのは、ホットスポットや携帯とつないで、そこそこ大きな画面で、普通のPCと同じようにネットやメール、ほか簡単な書類編集が出来ることくらいじゃないだろうか。出先でバリバリ重い作業はあまりしないだろうし、するような人は普通のノートを買うと思う。

VAIO type Pは、PDAなどと同じように、特定の層にとっては「おおっ」という端末だと思うが、大ヒットするようなものではないな、と思う。今まで失敗してきた端末の性質は色々持っているが、「安さ・使いやすい適度な大きさ・性能」のバランスがULCPCほど絶妙ではないからだ。ULCPCはノートに過剰な性能を求めない人、ノートが高いという人に広くアピールできたが、VAIO type PはどちらかといえばノートやULCPCに客層を吸収される側に近いように思える。

いや、製品は悪くないと思うんだよね。宣伝は失笑モノだったけど、差別化しようという試みは絶対必要なチャレンジだと思う。ただ、Palmなども評価は高かったが、需要があまりに少なかった。VAIO type Pにも同じようなにおいがするのだが。

追記:
予約とかで結構初動の期待感は高いみたいですね。とすると、やっぱり自分がマイナーかマニアックなハード好きなのかねw
個人的には意外にiPhoneが簡単なネットや調べ物程度ならPC代替になってくれるので、ネットブック含めそんなに食指は動かないのですが、いずれにせよAndroidや他スマートフォン、iPhoneも3.xファームでデュアルコア対応との情報。VAIO type P以外にも若干ネットブックとは毛色が違うものも出てくるだろうし、Windows 7も控えてるので、今は移動端末は様子見ですかね。

VAIO type Pをポケットに入れるのが流行ってえらいことに

IT系ニュースを漁っていたら、最近たまにニュースで見かけるSONYのVAIO type Pの記事があった。はじめて見たのは公式のイメージ写真なんだが(以下)、最初の印象は「これポケットに入れるのは明らかに使い方として非現実的なのに、こういうイメージ画像で宣伝すんなよなー」と思ったんですけどね(あと男がジーパンの前ポケットに入れるというのもある)。「公式がやってたから大丈夫だろ」って試して壊すヤツってのは絶対いるわけでして。

VAIO type Pのイメ画

産経ニュース:ソニーがポケットに入る小型PC「VAIO Type P」を発表

マジでポケットに入れた

爆笑した。

ちょっとw マジでやるなよw イメージ画像じゃなかったんかいw
つか、本体のほとんどが出てるこの状態を「ポケットに入る」と言ってるのは記者なのか?公式発表なのか?

使い方の提案ではあり得ないし、「小さい」というイメージを出したいなら入らないところに入れたらだめだろw
小さい鞄からのぞかせる、とかでいいじゃん…
どうでもいいけど、イメージ画像をマジでやると滑稽でシュールだなw

しかし、ニュースで見ただけでこれだけ笑えるんだから、検索したら絶対ネタにしてるとこがあるだろーなーと思ったら、すでに祭られてましたw

痛いニュース
GIZMODO JAPAN
はちま起稿

「これで『入ってる』って言えるならコレもありだろ」とばかりにノートPC、果てはデスクトップまで入れてるしw

まあ冗談はともかく、イメージ画像くらいならまあいいけどーと思ったけど、公式にこの映像はないよね

入れる→歩く→出てくる→押し込む→歩く(以下略

気になって歩けるかと。鞄持った方がマシですw
「手放せないPCに」ってコピーも、どこ行ってもみんな「歩くと出てくるから放せないんだな」と言われてる始末w
これも上着のポケットやハンドバッグからさりげなく出す、とかだったら良かったと思うんだけど…。

日経がまとめたソニー本とか、昔中の人だった人があきれてやめて書いた暴露本とか色々見たけど、ホントに最近のソニーは何考えてんのかわからんね。
ただ、今回は製品そのものは(数が売れるかは結構微妙だけど)悪くないと思うけど、CMやイメージでさりげなく消費者がやりたがるような使い方を提案したら、もっと魅力的に映るのに…と思うんだけどねぇ…。

不景気、ねぇ…

ヘンリー・フォードは金の亡者だったわけではなくて、生産効率を上げて収益を上げることで、企業が従業員への給与を多くすれば、間接的に需給が拡大するので経済もまわる、という考え方だったらしい。個人的にはそれを知るまではヘンリー・フォードこそが大量生産大量消費に端を発する生産効率向上狂時代の元凶かと思っていましたが、そうではなかったようですね。

まあ経済規模がまったく違う現代とかの時代を比較したところで、一企業の影響力がどれだけあるんだというのは至極当然ではあるものの、経営を金を得る手段とし、経済にまったく興味のない企業家が、労働者を馬車馬のように使うと、今のような事態になるのは目に見えてることであって。他社対抗体質が過熱して、10数年前にはアフターファイブなんて言葉がまだあったのに、今では朝2時3時まで仕事しているのがザラなんて人がいる時点で世の中狂ってるとしか言いようがない。しかし、よそがちょっと無理したら、ウチはさらにもう少し無理しないと生き残れない、というのが、暴走した資本主義の構造的欠陥だからなぁ。いまさらもう戻らんでしょ。

ちなみに昨日見たニュースで、家電量販店がネットの価格比較サイトと比較されて値引き要求されたり、苦しいという話題が載っていた。といっても何年か前に自分達が「街の電気屋さん」を淘汰してきたのだから、競争原理で戦ってきた以上、文句が言える立場ではない。そもそもネット通販でさえ薄利多売になってしまっているのであって、あらゆる業界が過当競争で自分の首を絞めてるのにとめられないのが馬鹿馬鹿しい。そのうち電気屋もさらに軒数は減る一方だろうねぇ。

ナントカ生産方式の類はもちろん、たとえばプライベートブランドなどを取り上げて褒めちぎっている輩がいるが、需給曲線からやり直して貰いたい。モノの値段が相応でなくなる=価格破壊はマクロな面で経済を縮小させる。PBでNBの売り上げを抜いた、などと評価している者は、そうやって一企業の収益が(しかも一時的にのみ)伸びた結果、同じ業界の何百(長期で見ればそれどころじゃない)もの企業が収益低下することを認識してから口を開いてもらいたい。長期的にみれば、競争原理でPBのほうも維持が苦しくなってくるのは明白だからだ。いくら自由経済でも、市場を荒らす行為が批判されるのは当然だ。

昔はものの値段も給料比で考えれば高いものが多かったが、利幅が大きい→従業員の給料もそれなりにいい→需要も伸びる、というスパイラルになっていたのに、今は利幅が小さい→薄給→需要が伸びない→より売れない、だもんね。しかも、一旦やってしまったものはよほどのことがないかぎり戻らない。より苦しんで無理して安くモノを作らせるしかない。飽和市場で一発何か当てたところで次はないことがほとんどだ。

まあ、誰が悪い…ということはないが、今回減収・減益etcになった企業にはまったく同情する気にならない。ほとんど墓穴にしか見えないので、まあ存分に痛い目にあって頂きたい。首を切られた人、内定取り消しにあった人には気の毒としか言いようがないが、そこは明日は我が身だしなあ。なんとも。

結局のところ、儲かってる経営者、幸せなんですかね?そこの社員もどうなんでしょうね。まあ、トヨタとかキヤノンみたいな経団連のドンは切った首の上であぐらかいてるような連中だから、従業員の扱いなんて、上はともかく下は推して知るべし、ですが。株主の顔色見て、黒字でも数千人を平気で切り捨てる程度の人の扱いじゃあねえ。

しかしさ、最近の会社って、もう憲法違反レベルじゃね…?

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