Home > 経済 | 雑記 > 単純なカテゴライズで消費者が囲えなくなってきた

単純なカテゴライズで消費者が囲えなくなってきた

ばかばかしい言葉だと思うけど、高級車とか大型テレビだとか、「見栄消費」とやらをしない男を「草食男子」というらしい。実際、景気が冷え込んでんだから、草食もクソもそれが現在の標準的な消費者像なハズなのに、なぜそれを特殊例みたいにカテゴライズしてんの?

こういうカテゴライズもそうだし、自動車産業とかもそうなんだけど、基準が平常時じゃなくてバブル期なんだよね。「前は3年で乗り換えてたのに、今は何で売れないんだ~」って、不景気の分をさっぴいても、通常の景気なら5年以上は乗るだろ、と。3年で乗り換えてた時代が売れすぎてただけだ。
草食系とやらもそうですよ。趣味やなんかに回しても、まだ身の丈に合わない車とか高級品に回す金があった時代が「特別もうかってた」だけであり、そんな消費形態が異常だし無計画だったんだと何故思わないんだ?

市場分析はマーケティングの定石ですが、趣味・娯楽の傾向は時代によって変わるし、特に時代が進むにつれて多様化し細分化されていくので、ずっと同じような層でセグメンテーションしていては思惑通りに売れるワケがない。おそらく経済が回復しても、自動車や高級品や耐久消費財が最盛期のように売れることはまずないと思う。例え市場のマネーサプライが同じであったとしても。消費の仕方が多様化している分、それぞれ使う分野が違う。

そういった状況だから、ただでさえ不景気下で、従来の手法ではモノが思うように売れない。そこで無理矢理カテゴリにあてはめて、ブームを作ったりしてるような感じがするんですよね。でも実際は、本来異なる性質のものを、出来るだけ狭いセグメントに押し込めて、あたかもパイが大量にあるかのように見せかけてるだけで、実際のセグメントはもっと細分化されている。だからカテゴライズや用語でブームを作って、そのセグメントに訴求力あるものを売る、という手法もイマイチうまくいかなくなっている

やっぱり大量生産→売れた→拡大→より大量…を繰り返してきたところは、いったん市場が縮小するとリストラしかないわけで、構造的限界が思い切り裏目に出たのがこの不景気だと思うんだけどなぁ。まあ、車やテレビが生活必需品でない、という認識が広まったことは大きいと思う。

個人的に注目してんのは、ハンドメイドとかオートクチュールとか、そこまでいかなくても(iPodのレーザー刻印みたいに)一点モノとしての価値を感じさせるものかな、と。シリアルナンバー商法のもうちょっとオリジナリティがある版ですね。パイの奪い合いも起こりにくいし、過剰供給に陥ることもない。また、不況下は同じものをより長く使う性質上、思い入れの強いものの方が訴求力は高いように思います。まあ、そういうのを実際に製品化すんのが難しいんだけど、少なくともそれが出来るのは、大量消費をしていたこれまでの経済界のトップではないように思う。

右にならえの大量消費がストップしたのをきっかけに、画一的なブームとか消費に振り回される必要ないんじゃない?というのに気づいた人が増えてきたというのもあるかも知れませんねえ。

人気ブログランキング

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://s-srv.net/archives/293/trackback
Listed below are links to weblogs that reference
単純なカテゴライズで消費者が囲えなくなってきた from 缶詰ファクトリー - さばかん 自宅サーバーBlog

Home > 経済 | 雑記 > 単純なカテゴライズで消費者が囲えなくなってきた

Search
Link
Feeds
Meta

Return to page top